鼻炎でお悩みの人へ
〜アレルギー性鼻炎や急性鼻炎の治療〜


鼻炎には、ごく一般的なかぜの症状である急性鼻炎と、花粉症に代表されるアレルギー性鼻炎があります。急性鼻炎はウィルスや細菌感染によって引きおこされ、アレルギー性鼻炎は空気中のアレルゲンが体内に吸入されることでおこります。


■鼻炎の予防
まずは、原因となる花粉やイエダニ、細菌やウィルスといった異物を、体内に侵入させない工夫が、第一の予防策です。


◆アレルギー性鼻炎の予防

・室内を清潔に!
室内を清潔にし、ハウスダストがたまらないように、 ホコリの集まる室内や、ふとん、枕、カーペットなどの清掃をこまめに行い、 原因物質の除去に努めましょう。

じゅうたんや畳の床は、ダニの温床にもなりやすく、アレルギー性鼻炎の原因になりますので、できればフローリングが理想的です。

・部屋には適度の湿気を!
室内の空気が乾燥すると、鼻の粘膜を刺激し、アレルギー性鼻炎の原因になります。鼻の粘膜には適度な湿り気が必要です。 しかし、同時に室内の換気、防カビ対策も忘れないで下さい。

・ペットを室内では飼わない。
ペットの毛やフケは、 アレルギーの原因物質になるので、注意が必要です。

・たばこの煙を吸わないようにする。
たばこの煙を吸うと、鼻の粘膜が刺激されてしまい、アレルギー性鼻炎を悪化させることにつながります。

・規則正しい生活を!
日頃から、ストレスをためない規則正しい生活習慣と、十分な休養・睡眠が必要です。適度な運動をして、基礎体力をつけることも大切です。

・その他の注意事項
酒、タバコ、辛いものは控えることと、外出する場合はマスク、メガネ、帽子を着用して、原因物質の侵入を防ぐこと、などが大切になります。


◆急性鼻炎の予防
一般的なかぜ対策と同様です。暖かい服装を心がけ、室温や湿度に配慮しましょう。無理な仕事や外出は避け、安静にして十分な睡眠と栄養をとることが、鼻炎をはじめとするかぜ症状を悪化させないための注意点です。


■鼻炎の治療
鼻がぐずぐずするくらいなら心配ない、と軽く考えて放置しておくことが病気を重くし、治癒を長引かせるもとになります。 中耳炎、副鼻腔炎、咽頭炎などが起こる前に、早く適切な予防的な治療をする事が大切です。さらに、急性鼻炎をくり返しているうちに、症状が続いたままになり、慢性鼻炎に移行することがあります。


◆アレルギー性鼻炎の治療

アレルギー性鼻炎が疑われる場合、病院で検査して原因を明らかにし、症状に合った治療を受けることが基本です。 しかし、アレルギー性鼻炎、特に花粉症は、いまや国民病!大勢の人が、自分のアレルゲンを知っていて、その原因を退ける工夫をし、市販の薬を上手に使って乗り切っているようです。

ただし、アレルギー性鼻炎が非常に重い場合、鼻の中に「ハナタケ」ができることがあります。ハナタケは鼻の粘膜の一部がふくらんでブヨブヨになり、きのこのように盛り上がってポリープになる病気です。切除手術が必要になる場合もあるので、注意して下さい。

市販の薬
鼻炎用に使われる内服薬といえば、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などが代表的です。 急性鼻炎とアレルギー性鼻炎の初期症状は「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」。どちらも非常に似てはいますが、実際にはまったく異なる要因のため、薬選びにも注意が必要です。

市販されている鼻炎用内服薬は、急性鼻炎用、アレルギー性鼻炎用、双方ともに効果があるものなどさまざまですので、購入の際には薬剤師に相談して下さい。


◆急性鼻炎の治療
急性鼻炎にかかったら、まず心身の安静をはかり、新鮮な空気を呼吸し、室内の温度や湿度を適当に保つことが大切です。 発熱、全身のだるさなど、つらくなるようでしたら、早めに耳鼻科専門医の診察を受けて下さい。慢性鼻炎にならないように、急性鼻炎のうちにじゅうぶんな治療を受けることが大切です。


■アレルギー性鼻炎の吸入性抗原
アレルギー性鼻炎を起こす吸入性抗原は、60%がハウスダスト、30%が花粉、残りの10%がカビ・その他です。具体的なものは次の通りです。


◆花粉
樹木
スギ、ヒノキ、カエデ、ブナ、ヤナギ、カシ、シラカンバなど

イネ科
オオアワガエリ、カモガヤ、ホソムギ、ハルガヤ、スズメノテッポウ、オオムギ、トウモロコシなど

雑草
ブタクサ、ヨモギ、クワモドキ、カナムグラなど


◆ハウスダスト
ダニ、犬・猫・鳥などのペットの毛や羽、羊毛、綿花など


◆カビ類
ペニシリウム、クラドスポリウム、カンジダ、アルテルナリア、アスペルギルスなど


◆その他
そば粉、小麦粉、おがくず、きのこの胞子など


■アレルギー性鼻炎の検査方法
耳鼻咽喉科ではまず、鼻の粘膜の状態を診ることで、アレルギー性鼻炎かどうかの診断をします。 健康な人の鼻の粘膜は薄ピンク色ですが、急性鼻炎の人は赤く、アレルギー性鼻炎の人は蒼白で、粘膜がかなりふくらんでいたり、鼻水が粘膜のまわりを覆っていたりします。 次にさらに詳しい検査を行い、原因を調べます。おもな検査は次の通りです。


◆血清特異的IgE抗体検査
採血して抗体の種類を調べます。 血清中にある、特異的IgE抗体と抗原との、抗原抗体反応を利用した検査方法です。


◆鼻汁好酸球検査
鼻水を採り、アレルギー性鼻炎の人に多く見られる「好酸球」という細胞の有無を、調べます。


◆鼻粘膜誘発テスト
花粉エキスなどの抗原をしみこませた濾紙を誘発ディスクとし、それを鼻粘膜の上において、5分後の鼻の掻痒感、くしゃみ、鼻汁の分泌増加、鼻粘膜腫脹の有無を確認します。


■付録:芥川龍之介の「鼻」
禅智内供の鼻と云えば、池の尾で知らない者はない。 長さは五六寸あって上唇の上から顋の下まで下っている。 形は元も先も同じように太い。 云わば細長い腸詰めのような物が、ぶらりと顔のまん中からぶら下っているのである。 =>続きを読む

本サイトはリンクフリーです。 リンクするときは <a href="http://xn--9f7a.jp/">鼻.jp</a> でリンクしてください。